ヤノベケンジ入門 lucky dragon 文字お越し集  05 2018年 作成 

進行:52日間に渡る水都大阪2009のイベントも終盤に差し掛かり、来場者の数は目標だった100万人をゆうに突破しました。ラッキードラゴンを目撃した人たちは自分たちなりの想像力を働かせて、その姿を記憶に刻んでいきます。
男;悪い事ばっかりやっているからね、それをね、懲らしめる、こんなことやっていたんじゃなんどうもならんからなんとかせーと言ってね。地獄から出て来た

女;なんですかねー元気のない大阪をはははは、明るく、旅の途中のような感じかなーというふうに思っているんですけど。大冒険とかしてて、たまたま大阪に立ち寄ったというふうな

進行:閉幕が近づき、ひと夏の間水の都のシンボルとなった、ラッキードラゴンが、イベント終了後どこへ行ってしまうのか、という声があちこちで聞かれるようになりました。
男;どっかで展示されたり、市の事業ですから、どちらかで保管されて、また一つのね、モニュメントみたいにされるのがいいんじゃないですか

女;どこへ行くんかな、
男;やっかり解体されちゃうんですかねへへへ
女;UFJ かなあははは

女;竜宮城に
女:ずーっと居てくれたら嬉しいけど大阪にうへへへへ

男;ところでね、水都終わったらこのラッキードラゴン
ヤノベ;基本的には水都事務局としてはこの水都期間が終われば船は現状復帰して返すという話には元々なっていたんですが、もう多くの人の希望でぜひ残して欲しいという気持ちが高まっているので、出来れば、ある意味これが、新しいイマジネーションをつくりだすシンボルとして、未来永劫に残してこの大阪に留まっていたら素敵だなーと思いますね

男:ジャー水都が終わってからも、ラッキードラゴンが泳ぎ回るかもしれない
ヤノベ;そうですね、伝説が現実に繋がるような事になるかもしれませんね













進行:ラッキードラゴンが最後の炎を吐き、人々に別れを告げる日が来ました。
なーまあちゃん、楽しかったなー。わてもそろそろ、さよならや。でも、よう覚えといてなー、さっき起きた出来事は夢でも、幻でもないんやでー。心に思うことは、いつか本当に起こるんや。本当に出来るんや。だから、マーちゃんの不思議なお話もみんなに教えてあげるんや。分かったな。ほな、さいなら。

ヤノベ: 風景が現実になったなーという気持ちはしているんですよ。でまーあ、たくさんの人のね、協力で、ここまで来たというのがあって、それが、こうどんな形でね、身になっていくっていう多少の、まだここまで来たから、その満足感と 戸惑いと。手放しで喜べるかどうかというのはまだ、分からんですけど。ただ想像していたものに近い、ある種の理想的な夢が現実化したなーっていう気はしましたけど。




進行:
巨大な一匹の龍が突如として現れ、イマジネーションの炎で大阪の町を照らし出した、52日間の物語は、幕を閉じました。ラッキードラゴンはどこに帰っていったのか、いつかまた戻って来るのか、もう戻って来ないのか。
 物語にはまだ続きがある。そう信じる人たちの、心の中で、ラッキードラゴンは伝説は生き続けます。


■ ラッキードラゴンの伝説 文字お越し最後まで読んでいただきありがとうございます。


ヤノベケンジ ラッキードラゴンの伝説 2009 5/5